デジタルカメラにおいてなるべく避けたい「白飛び」について解説します
デジタルカメラで避けたい白飛びについて

みなさんこんにちは!カメラマンのみじょです。このサイトでは日々撮影方法について解説しています。

さて今回は、「白飛び」についてです。デジタルカメラになってこの現象は、実は結構避けたほうがいいものです。これについて解説いたします。

Contents

1.白飛びとは、「真っ白なデータ」のこと

まずは白飛びについて。白飛びとは、要は「真っ白」ということです。

色の割合を示すRGBでいえば、すべて「255」の状態。(逆にすべて0だと真っ黒になります)

どんな色も一切残らず、すべて真っ白。これが白飛びと言われる状態です。

「ハイライト」と言ったりもしますが、これには単に「写真において明るい部分」という使われ方もするので、「白飛び」のほうがわかりやすいです。

2.真っ白になると、データはゼロである

キヤノンさんのカメラなんかには、「ハイライト警告表示」という設定があり、これを「する」にすると、白飛びをした部分を白黒に点滅させて表示することができます。

なぜ、こんな設定があるのでしょうか?

これは、カメラのメーカー側も、「白飛びが多いと良くないよ」と言っているんですね。

真っ白、という状態は、データ量は0になるのです。

0ということは、全く何の情報も、色も何もなし。完全に0です。

写真のサイズなんかを見ればわかるのですが、同じ画像サイズに設定していても、色鮮やかな写真と白が多い写真、白飛びばかりしている写真では、サイズが全く変わってきます。

色鮮やかなものが3MBくらいだとすれば、白が多いものは1MB、白飛びしまくっていると500KBとかになったりします。

これは、白飛びでデータがない部分が写真に多いので起こる現象です。

3.あとで明るさ補正をしても、白飛びしたところは直らない

白飛びには全くなんのデータも存在しないことは先程お伝えしました。

もし、「あちゃ、明るく撮りすぎたな~。明るさ補正をして少し暗くするか」と画像の明るさを編集したとしましょう。

このとき、白飛びをしている部分は、なんとなく薄暗くはなるのですが、色に関しては、本来の色合いは全く出てきません。

全く直らないのです。どうやっても無理です。だって、データ0だから。

ここがデジタルの怖いところですね。

4.あとで明るさ補正をする前提なら、少し暗めに撮っておくのが良い(暗すぎてもダメ!)

たとえばよく晴れた日の朝なんかに、青空と建物を同時に撮影したとします。そして、建物を撮影したいけど、どうしても日陰になっている部分しか撮影できないとしましょう。

このときに、

・青空の方に露出をある程度合わせて、建物は暗くなっている写真

・建物の日陰に露出を合わせて、青空は白飛びした写真

この2つを撮影したとすると、後々の画像編集で良くなるのは間違いなく前者です。

少し暗く写ったという状態は、明るさの補正やシャドウ部の補正で全然明るくすることができます(もちろん、あまりに暗すぎる「黒つぶれ」までになると難しいです)。

逆に、何度も言っていますが、白飛びをしてしまった青空は、あとでいくら補正をしても、「空の青さ」は復活できません。

ここを頭に入れて撮影しておかないと、あとあとの編集で「やっちまった」ということになりますので、撮りたいものの明るさに差があるときは、明るいものに露出を合わせて撮っておくことを意識しておきましょう。

5.プリントすればよくわかる

いろいろいいつつも、今ネット上には「これ白飛び結構してるよなあ」という写真はよく見受けられます。

それでいい、ということであれば別に言うこともないのですが、プリントをするようになると白飛びがいかに良くないかがわかります。

というのも、データ上だと色の割合は「RGB」で表現されますが、プリントになると「CMYK」に色を変換しないといけません。

このときに白飛びが多くある写真は補正が上手くできずに、どうしても実際に撮った写真よりもかなり色合いが汚くプリントされていまいます。

データというのはいずれ消えるもの、というのがカメラマンの間では通説なので、みなさんもスマホにあるなかで大事な写真なんかはぜひともプリントをオススメしますが、そんなときにこのことを痛感するかもしれませんね。

ちなみにフォトブックや額に入れてみるのもおすすめです。フォトブックは一冊の本にまとまるし、額に入れればおうちに飾れるのであとから見返しやすいですね。

フォトブックだと以下のものなんかがおすすめですね。

キヤノンのフォトブックサービス

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