ひな壇を使った集合写真の撮影方法について
いらすとや から。

みなさんこんにちは!カメラマンのみじょです。このサイトでは、日々撮影の方法について解説しています。

今回は、ひな壇を使った集合写真の撮影についてです。

この撮影になると、普段仕事として撮影している人がメインになるかとは思いますので、どういう流れで撮影していくのがいいのかを解説していきます。

基本は、「全員の顔が見えるように」です。ここは不変です。あとはどう綺麗に撮影するかです。

別記事書いています。こちらからどうぞ↓

室内での集合写真撮影についてはこちら

屋外での集合写真撮影についてはこちら

Contents

1.並べるときは前列から順番に

これはひな壇を使わなくてもそうではあるんですが、特にひな壇を使った撮影のときには意識します。

よくありがちなことなのですが、写るみなさんが勝手に並んで、かつ「いや前列はちょっと・・・」という感じで、後列やひな壇の上段ばかりに人が集まって、前列の椅子などが余っている。大人の団体ほど、これはよくあります。

ですがこれだときれいに並べることが正直できません。まず最前列に椅子があるわけで、そこは動かせないのですから、そこを基準に並べていかないといけません。

2.最前列の真ん中には、その団体の代表の人を配置。あとはなるべく前列に女性、後列に男性

これはだいたい決まっていることです。会社であれば真ん中に来るのは会長・社長です。

学校の集合写真であれば、校長先生であったり、クラス写真であれば担任の先生であったり。

椅子の数が奇数であれば真ん中が一番、カメラマンからみてその左が二番、真ん中の右隣が三番となります。

偶数であれば真ん中は二席あるので、そのうち左が一番、右が二番となります。これはひなまつりの左大臣右大臣などと同じ並び方かと思います。左が優列、という感覚です。ただし、カメラマンからみてそうなるようにすることです。

そのあとは、身長の兼ね合いもあるので、なるべく女性が前列、男性は後列に並んでもらうといいでしょう。

3.並び終わったら、外側の人はカメラの方に体を向けてもらう

ある程度ならび終わって、しっかり全員の顔が見えるようになったら、外側の両サイドのひとたちには、体をカメラの方に少し向けていただきましょう。

実際に撮影するとわかるのですが、外側の人たちがまっすぐ向いたままで撮影をしてしまうと、カメラに対しては少し外を向いた状態になってしまうので、外側の人たちは外側を向いて、目だけこっちをみたような写真になってしまいます。特にこれは広角になってくるほどひどくなってしまうので、必ずカメラの方に体ごと向けていただくように指示をしましょう。

4.姿勢をよく、顎を下げてもらう。メガネは反射するのでしっかり顔を下げてもらう

次に、姿勢の問題です。

ひな壇を使っての撮影というのは、オフィシャルでフォーマルな撮影であることが多いです。

ポーズをとらない撮影ということであれば特になのですが、椅子に座っている方はしっかり背筋を伸ばしてもらいます。立っている方には少し胸を張っていただきます。そして、顎を引いてもらうこと。顎が上がったまま、という方は以外に多く、このまま写真に写ってしまうとどこか上から目線のような印象を受けてしまいます。

またメガネをかけている方はフラッシュが反射するので、よりしっかりと顎を引いてもらうことを忘れないようにしましょう。

5.「まばたき注意してくださいね!」の一言

最後にしておきたいのがこの一言。

この一言を言うことで、写っている側の意識付けにもなります。「今から、写真を撮られるんだ」というものです。

いまはデジタルになって何千枚と写真が撮れるようになったのでまばたきがあって誰かが目をつぶっていてもあとの画像編集などでなんとかなりますが、それは時間の無駄と考えましょう。

フィルムカメラのときは、一枚一枚が大切で、まさに一球入魂ならぬ一枚入魂です。しっかり相手に目を開けてもらうことが大事だったのです。

いくらデジタルになってもカメラ自体はシャッターを押すごとに少しづつ劣化していきます。そこを考えて、無駄にたくさん撮らないようにしましょう。

まとめ

以上5点を説明いたしました。

1.並べるときは必ず前列から!

2.最前列の真ん中は団体の代表者。前列女性、後列男性が基本

3.外側の人は、カメラの方を体ごと向けてもらう

4.姿勢良く、顎を引く。眼鏡の反射に注意

5.「まばたき注意してください」の一言。無駄撮りを減らす。

もし相手がスーツを着ているのであれば前のボタンを止めてもらったり、女性が着物を着ているのであれば座っていただいたあとにキレイに直したり、ひな壇を使った撮影はフォーマルな撮影が多い分、気をつけることもいっぱいです。

そういった場面に慣れていくことで、なんでも撮影できるカメラマンになっていきます。特に結婚式なんかはその代表格。

これらを少しづつこなしていき、自分に自身をつけていきましょう!

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