みなさんこんにちは!カメラマンのみじょです。このサイトでは日々撮影方法について解説しています。
今回は、ひとつ訓練について解説します。
「露出」の感覚を鍛える訓練です。
これ、カメラを始めて時間が経つほど重要です。ぜひはやいうちに訓練して感覚を身に着けておきたいものです。それでは解説していきます。
露出感覚を身につけるためにはマニュアル撮影をする必要があります。マニュアル撮影をしたほうが理由を書きました↓
露出計一覧はこちら
Contents
「露出を計る」=「現在の明るさを数値に変換すること」
まずは露出感覚を覚えるとはなにかについて。
露出とは、環境の明るさのことです。
なので、露出を計るとは、見出しの通り、環境の明るさをシャッタースピード・絞り・ISO感度の数値に変換することをいいます。
「今、この空間の露出はなんだろう?」と考える。これを、毎日続ける。
露出を計るというのは、露出計を使えば一発で答えが出ます。
でも、すぐに答えを求めるようでは成長がありません。
いつでも露出計が使えるわけではありませんし、たまたま露出がちょうどいい、という状態ばかりでは上達は見込めません。
「今、この空間での露出はなんだろう?」と考えるのです。
快晴の日の外。日の差し込む喫茶店。夕暮れの帰り道。おうちのリビング。あらゆる場面において、この問いをやってみましょう。
そして、「シャッタースピードは、絞りは、ISO感度はこれくらいかな?」と予測を立ててみましょう。
そして、カメラで実際にその設定にして撮影をしてみましょう。
きっと、全然的外れになると思います。でもそれでいいんです。「ぜんぜん違うやん!」でいいんです。
これを毎日やっていくと、なんとなくの数値でだいたい正しい明るさに合わせることができるようになります。これが「露出の感覚を身につける」ということなのです。
露出の感覚が身につくと、咄嗟の撮影で大失敗しなくなる
露出の感覚を身につけるとどういう良いことがあるのか。
これは、特に仕事で撮影をやっているような人には大切なのですが、「咄嗟の場面」に対応しやすくなります。
撮影をしながら、常に周りの明るさを考えてそれに合わせておくと、急に撮影を頼まれたりしたときにも問題なく対応できます。
また、晴れたり曇ったりの天気ですとか、どんより曇ったり明るくなってきたり、急に太陽が顔を出して明るくなったりしたときにも対応することができます。
白飛びがデジタルにおいて良くないことは以前の記事で説明しましたが、これをしないためにはオートに頼るのもいいですが、マニュアルでできるようになっておくことが必要です。
露出計を使って答え合わせをしてみる
カメラを仕事にしている人の多くの人が、「露出計」というものを持っています。
このようなものです。一度は見たことがありませんか?
あらかじめシャッタースピードとISO感度を設定して、上部にある白い玉の部分で周辺の露出を計って、絞りの値を出す、というものです。
入射光、反射光での計測もできますし、自然光での測定、ストロボを光らせての測定、露出計にシンクロコードをつないでの測定など、様々な測定方法をそなえており、とても便利なので、ひとつ持っておいて損はありません。
今回の露出の感覚を身につける、という観点でいえば、「自然光で測定する」状態にしておけば、自分の考えたシャッタースピードとISO感度で、果たして絞りが同じくらいに出るのかを答え合わせすることができます。
ただしひとつ注意ですが、カメラの絞りと違って絞りの表記はF4-5.6-8-11と一段ずつしかなく、その中でF5.6の5やF8の3、などと十段階に分かれて測定値が出るようになっています。F5.6の0であればF5.6、F5.6の3-4あたりならF6.3、F5.6の6-7あたりでF7.1くらいと考えればいいです。これも少し慣れが必要かと思います。
まとめ
以上4点説明いたしました。
- 「露出を計る」=「現在の明るさを数値に変換すること」
- 「今、この空間の露出はなんだろう?」と考える。これを、毎日続ける。
- 露出の感覚が身につくと、咄嗟の撮影で大失敗しなくなる
- 露出計を使って答え合わせをしてみる
露出を自分で考えられる人は、どんな場所に行ってもそれなりに撮影ができますし、ストロボ主光源撮影を考えることもできます。
しっかりと訓練して、露出感覚を自分のものにしておきましょう!
露出感覚を身につけるためにはマニュアル撮影をする必要があります。マニュアル撮影をしたほうが理由も書きましたのでこちらも御覧ください↓