みなさんこんにちは!カメラマンのみじょです。このサイトでは日々撮影方法について解説しています。
今回もスポーツ撮影について。今回は野球の撮影方法について解説します。
野球は、要所要所で動作が途切れるので、集中して撮影がしやすいですよ!
他のスポーツ撮影記事はこちら↓
Contents
レンズは、望遠~超望遠レンズが必要
野球はサッカーと同じように、フィールド自体がとても広いです。そして、中に入って撮影することなどできないので、必然、望遠レンズが必要です。
これも、200mmなどでは全然足りないことが多く、300mm以上のレンズを付けて撮影することがほとんど。たとえばこれでホームベース付近から撮影したとして、ピッチャーや内野の選手は撮影できますが、外野の選手の撮影はほぼ無理ですね。撮れますが小さすぎます。
ちなみにテレビでの野球中継で流れるときの「ピッチャーとバッターが一緒に写っている」状態というのは、800mm以上の焦点距離が必要です。あの映像は、外野席から撮影をしています。超望遠レンズでも特に超望遠がないと撮影が不可能な画角なのですね。
撮影を第一に考えてみると、外野席から撮影するのは至難の業で、内野席あたりからなら超望遠があればそこそこ撮影はできます。一番いいのはバックネット裏の席からの撮影。距離感も近くなりますし、守備を撮るなら全員ホームベースの方を向いていますからね。
小さなグラウンドであれば観客席でなくグラウンドで撮影できることもあります。そのときは撮影できる幅も広がるので、試合の邪魔にならない範囲で撮影してみましょう。
ピッチャーは投球の瞬間だけでなく、その前後も含めて撮影する。
ピッチャーの撮影について説明をしていきましょう。
ピッチャーは投球の瞬間というのが一番映えます。スポーツ新聞なんかにも時々載っていますね。あれは、ホームベース裏のカメラマン席から撮影されたものであることがほとんどです。
私はプロの試合を撮影したことはないのですが、中学生の試合などは撮影しています。このときは、ホームベース付近やその後ろのネット裏からですとか、両チームのベンチ付近から横の姿を撮影したりしています。その際、ピッチャーが左投げなら一塁側から、右投げなら三塁側から撮影します。
実際の撮影のタイミングは投球の瞬間、というよりかはその少し前後くらいが個人的には好きです。
というのも、本当に投げる瞬間というのは、顔が力んでいてブサイクな表情になる選手も多いからです(新聞に載っている写真でたまにありませんか?)。
それよりも、投げる前の動作のとき、ボールが手から離れた瞬間、バックネットから撮影しているなら投げたあとのボールを入れつつ、投げ終わったあとの状態を連写で撮影したり。
野球の中でも花形でもあるので、かっこいい瞬間は撮りやすいです。何回か撮影してみて、そのピッチャーの投げ方を見て、一番かっこいいと思える瞬間を撮影しましょう。
バッターは構えたときと、ボールに当てる直前がベスト
次にバッターの撮影です。
バッターの映える瞬間といえばボールを当てる瞬間、というのが思いつきそうですが、まずは構えてピッチャーを見据えたその瞬間、これがとても写真映えします。かっこいいですよ!構えた写真は上半身のアップなどで撮影してもいいですね。
そして、いざボールが来たときに撮影します。このタイミングに関しては、練習が必要です。何度かやってみないと、タイミングがわからないと思います。私も、一発で成功することはまだ少ないので、練習を重ねています。
ちょうど当てている瞬間を狙えると最高ですが、全員がボールに当てられるわけでもありませんので、少し小技を紹介すると、たとえ選手が空振りした一球であっても、ボールがバットを通り過ぎていなければそれは「スイングの瞬間」の写真として十分使えるものになりますね。
ちなみに右打ちであれば一塁側から撮影しますが、一塁側にいるときは、バッターが打つ瞬間を撮影したあと、バッターが走るところも撮影します。一生懸命走るので、ここも絵になりますよ!
守備撮影は練習の時に撮っておくととても楽。試合中は難しい。
次は守備の撮影についてです。
これに関しては、ピッチャーバッターと比べて難易度があがります。
そもそも野球の撮影というのは、ピッチャーが投げてバッターが打つ、という構図が繰り返されるので、この2つの撮影はそれぞれ集中して撮影すればそれほど難しいものではありません。
この流れで言えば、キャッチャーの撮影も難しくありません。ピッチャーが投げたボールを受ける瞬間は何度も訪れますからね。
一方で、内野でも、いつボールが飛んでくるかはわかりませんし、ゴロなのか、バウンドしたゴロなのか、ライナーなのか、バッターが打つまではどこに飛ぶのかもわかりません。咄嗟に反応してそれを撮影するというのは、結構至難の業です。
そこでもはやずるい技ではあるのですが、撮れるのであれば練習の段階で撮影しておくととっても楽です。
特に小中学生の野球などで、全員撮影をしておきたいのであればなおさらですね。
もしくは、試合中も捕球のシーンは上手に取れるかは運に依る部分が大きいですが、構えているシーンなら撮影しやすいので、ひとまずそれを撮影しておくのもいいでしょう。
守備のシーンは、必ずしもボールを必要としない。これを心がけて、撮影しましょう。
ネット越しの撮影が多くなるので、ネットを極力写さないように撮影すること
これは他のスポーツでも起きるのですが、緑のネット越しや、金網越しでの撮影というのをどうしてもしないといけないときがあります。
野球でピッチャーをバックネットから撮影したいとなれば必ずこの撮影になります。
このときどう撮影すればいいのか。
まず、レンズフードを外します。望遠レンズですと大きめのフードかと思います。
はずしたら、レンズをネットにくっつけて撮影します。これで、写真としてはほぼほぼネットがわからない状態で撮影ができます。
たまにネットによってピントがずれたり合わなくなったりすることがありますが、これは致し方ありません。
ネットにくっつけて、望遠で撮影する。このやり方を覚えておけば、いろいろな場面で役立つのではないのでしょうか。
まとめ
以上5点説明いたしました。
- レンズは望遠~超望遠が必要
- ピッチャー投球の瞬間だけでなくその前後も撮影する
- バッターは構えたときと、ボールに当てる直前がベスト、打ったら走るシーンも撮影しておく
- 守備撮影はボールも入れることを考えなくてもいい。ボールが来るかは運次第
- ネット越しでの撮影は、ネットにレンズをくっつけて、望遠で撮影すること
野球というのは、ピッチャーが投げることでアクションが起きるゲームです。
サッカーやバスケと違い、一球一球でプレーが切れますので、撮影に関しても小休止をはさみつつできるので、集中力を上手く使えばフルタイムでも撮影可能です。
試合時間も長いので、3回くらいまでは一塁側、それから三塁側に移動して撮影、などやり方をある程度決めて撮影するとよいでしょう。
いずれにしても望遠レンズが必要なので、スポーツを撮影したい方はぜひとも一本望遠レンズを持っておきましょう!