バレーボールの撮影方法のコツを解説します(スポーツ撮影)
バレーボールの撮影について

みなさんこんにちは!カメラマンのみじょです。このサイトでは日々撮影方法について解説しています。

今回はバレーボールの撮影についてです。正直、私自身バレーボールの撮影はとても難しいと感じます。

その中でも、どうやったら上手く撮影できるかを発見してきているので、それについて解説します。

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Contents

レンズは望遠レンズが基本。広角レンズ・標準レンズもあるとよい

まずはレンズに関してですが、ひとまず望遠レンズが一本あると良いでしょう。焦点距離で言えば、70-200mmなどがあれば十分です。

公式の試合などであれば、2階からしか撮影のできないことも多いので望遠レンズだけで十分ですが、もし下でも撮影できるのであれば、広角レンズや標準レンズもあると広い絵が撮れるので便利ですし、自分の近くのアタッカーがアタックを決めるときに広角を持っておけば撮影することができます。

下から撮影すると、臨場感が出る。2階など高いところから撮影がしやすい。

バレーボールの撮影の仕方は選手と同じ目線で撮影するか、それよりも下の目線で座って撮影するか、ステージ上や2階席から撮影するかなどの違いがあります。

ネットを挟んで行われる競技なので、どうしてもネットが撮影の障害になってきます。下で撮影するときは、思い切ってネットがあまり入らないように撮影したり、ネットの真下に座って撮影してみると臨場感のある写真が撮れます。

ただし、ステージや2階からのほうがバレーボールは撮影しやすいです。

ボールの行き来を見るのに高い位置のほうが見やすいですし、落としたら終わりのゲームなので、結構撮影するタイミングは難しいです。そして、いいタイミングと思ってもピントがぬけたり、ネットで顔がかぶっったりします。

高い位置から撮影することによって、少なくともネットで顔が被る可能性を少し減らすことができます(完全にはなくなりません)これは特にアタックの撮影に有効で、下からアタックを撮影しようとするとジャストでネットの上の白い線に被ってきたりします。

セッターの撮影も高い位置からがいいですね。トスをするときどうしても顔が上を向いてしまうので、カメラをそこより高い位置にしたほうがセッターの顔も、ボールも写しやすくなります。

レシーブは、「ボールを触る少し前」を撮影しよう

レシーブの撮影から説明します。

レシーブを一番撮影しやすいタイミングは、相手チームがサーブを打つときです。アタックよりも拾う確率が高いですし、ボールのスピードもそんなに早くないので、落ち着いて撮影ができます。

逆に、プレー中の咄嗟のレシーブなんかは、偶然撮れることのほうが多いので、自分の構えているところにちょうどボールが来るかは運の部分もあります。相手の動きを見つつボールの来る場所まで予測できたらいいですが、少し難しいかもしれません。

撮影の瞬間は、「ボールを触る少し前」がベスト。ボールを触る瞬間ではないことがポイントです。

ボールがレシーブの腕に触れる瞬間だと、ボールが腕にはりついているような感じになりますし、選手の目線が上を向いたままになっていることが多いです。

それよりも、レシーブをする少し前の、ボールが写るくらいの高さにある状態で撮影ができるのが理想です。このために、サーブが飛んできたら誰が受けるかを把握し、レシーブよりも前にシャッターを切ること。最初は難しいですが、早めにシャッターを切ることを心がけましょう。

アタックは連写オススメ。ネットの白線で顔が隠れないように注意

次にアタックの撮影について。

アタックの撮影もちょっと難しいかもしれません。単純にレフトやライトで打ってくれるならまだしも、上手くなってくるとクイック攻撃をすることもあります。このあたりを予測するのはかなり難しいです。

まずはレフトライトなどで打つ選手を狙って、飛び出したら連写をしてみることです。ピントが合っていないこともあるでしょうが、徐々に慣れると思います。

下から撮れるような場合であれば、ネット下に座った状態で、アタッカーと相手チームのブロックを入れて撮影したりするといいですね。

一番撮影しやすいのは2階からかと思います。見出しにも書いていますが、アタッカーがジャンプしたときは、ちょうどネットの白線に重なることが多く、いい感じで撮ろうにも顔が見えなくなってしまいます。

2階の高さから撮影すれば、顔がネットの上から見えるようになりますし、上からの撮影のほうがピントを合わせやすいのでおすすめです。

一番撮影しやすいのはサーブ。ただし人が重なりやすいので2階からの撮影をおすすめします

バレーボールにおいて一番撮影しやすいプレー。それがサーブです。

そもそもバレーボールの撮影が難しいのは、「一回も落とさずに、三回で相手に返すゲーム」だからです。個人的には、バレーボールは初心者お断りのスポーツではないかと思うくらいです。

この中でボールが行き来するのでせわしなく、タイミングが合わず撮影できなかったり、いいタイミングで撮影できたと思ったら今度はピントが後ろに抜けたり、ネット越しの撮ろうとしたらネットにピントがあってしまったり色々なことが起きます。

また、どの選手にボールが行くのかがわからないのも原因です。とにかくボールを追って追って撮影しなければなりません。

ただし、バレーボールのプレーの最初は、必ずサーブから始まります。サーブを打ってから「落としてはいけないゲーム」は始まるので、サーブを撮影するときは落ち着いてサーブを打つ人を撮影できますね。

これも撮影のタイミングは「サーブを打つ少し前」がオススメ。瞬間ではないのですね。

打つちょっと前の、ボールを見ているくらいがベストです。

下から撮影するときは、他のプレーヤーや審判、ベンチの選手などで選手が隠れないように気を使いながら撮影をしてください。2階から撮影すれば、そのような心配もなくなりますが、臨場感は薄れます。

セッターの撮影が難しい。トスも「ボールを触る少し前」を撮影すべし

最後にセッターの撮影についてですが、これが難しいです。

セッターというのはレシーブされたボールをアタッカーにつなぐ役割の選手ですが、まずはレシーブがある程度キレイに上がることが前提で、これが崩れるとレシーブでトスを上げたりするので、そうなるとレシーブシーンが同じになってしまいます。

いざトスができるようなきれいなボールがあがっても、もし下で撮影していれば顔が上を向いてしまうので思ってような写真は撮れないかもしれません。

撮影の仕方としては、「ボールを触る少し前を、高い位置から撮影する」です。

少し前を撮影するのは結局どのポジションでも一緒ですね。それに、オーバーでのトスはタイミングが遅れると顔とボールがちょうど重なって顔が見えなくなってしまうので注意が必要です。

高い位置から撮影するのがいい理由ですが、セッターは顔を上に向けることが多くなるので、カメラマンが高い位置から撮影することで顔もボールも写すことができるようになるからです。

まとめ

以上説明いたしました。

  • レンズは望遠レンズ。たまに標準レンズなど
  • 下から撮影すると臨場感、2階からの撮影がしやすい
  • どのプレーもボールを触る少し前に撮影するのがオススメ

バレーボールの撮影はスポーツ撮影の中でも少し難易度が高いかと思います。

そして、クラスマッチなどみなが慣れていない状態でのバレーボールの撮影は至難の業です。その中でも撮影をしてきたのでわかりますが、とにかく「ファインダーから眼を離さない」ことが大事だと思います。

ファインダーから眼を離すと、決定的瞬間を逃します。このことを考えておいて、撮影にのぞんでください。

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