みなさんこんにちは、カメラマンのみじょです。
今回から徹底講座シリーズを開始してみたいと思います。
まずは「ピントの合わせ方」について。
そんなのある程度適当でいいんじゃないか、という声もあるかもしれませんが、シャッターチャンスを逃さないためにはぜひとも考えておいてほしいことです。
今回は第一回、マニュアルか、オートか。まずはこの部分を説明していきます!
第二回はこちら→置きピン撮影とは?
第三回はこちら→
Contents
マニュアルフォーカス(MF)・オートフォーカス(AF)とは?
まずは大前提として、2つの用語の解説から。
フォーカスというのは、ピントを合わせるということです。そして、その方式をオート(自動)でするのか、マニュアル(手動)でするのか、ということですね。
今のカメラはほぼすべてオートフォーカスがついていますが、マニュアルフォーカスはスマホや安いカメラには機能がないことが多いです。一眼レフやミラーレス一眼だとマニュアルにするスイッチがついていたりします。
オートフォーカスはAuto Focusなので略してAF、マニュアルフォーカスはManual FocusなのでMFと記します。
基本的にはAFが万能です
実際、これです。ほぼ、AFで大丈夫。
以前はわかりませんが、今はAFの精度というのはかなり正確で、自分の撮影したいものに合わせることはもちろん、「瞳AF」、つまり人の眼にピントを合わせるものもできています。
他にもAFだけど自分の合わせたいところに合わせる1点AFや、自分の合わせたいエリアだけ決めておくエリアAF、すべておまかせ全自動AFなどもあります。細かいピントのズレなどはありますが、MFで撮影するよりはよっぽど正確に撮影できるかと思います。
ただし、MFを使ったほうがいい場面も存在します。以下に解説します。
MFを使うべき場面①被写体との距離が変わらないとき
まずはこれです。
自分と相手の距離が全く変わらない、ほぼ変わらないときというのは、MFで撮影してみるのもおすすめです。AFだと、シャッターを半押しするたびにピントを合わせるので、場合によってはピントがずれてしまうことも考えられます。
MFで撮影すれば、ピントを自分で動かさない限りは、合わせた位置からピントがずれることはありません。
AFでピントを合わせたいところに合わせたら、MFに切り替えてそのまま撮影するというのが結構おすすめですね。
MFを使うべき場面②AFではピントが合わない、もしくは非常に合いにくいとき
ピントが合わない、合いにくいとはどういう場合がかんがえられるでしょうか?
AFが苦手なことがあります。それは、「凹凸もない、何もピントを合わせやすい目印のないものを撮影するとき」です。たとえば真っ白や真っ黒などの紙を撮影しようとすると、AFがどこにピントを合わせたらいいのかわからずに迷います。ピントが合わないとシャッターが切れないようになっているのがAFの状態なので、MFにしてシャッターを切ることになります。
例として、星空の写真を撮影しようとすると、よほど明るい星がない限りは、空は真っ黒な部分が多く、これではピントが合わないので、MFにしてさつえいします。ピントを合わせる距離は、星は遠くにあるので無限遠がほとんどです。
星空は、目立つ星があればピントを合わせることもできますが、何枚も撮影することを考えると、その都度ピントを合わせるよりかはMFで丁度いいピントを探して、あとは固定で撮影するほうが早いです。
まとめ:両方使いこなせるようになろう
以上説明いたしました。
結論を言えば、ほとんどはAFでオッケー。たまにMFもやってみよう、という感じです。
AFに慣れすぎてもいけないとは思いますが、便利なので基本はそれで良いと思います。シャッターチャンスを逃さないためには、AFが万能です。
両方を知っておくことが大事ですので、失敗してもいいときにMF撮影をしてみましょう!