みなさんこんにちは!カメラマンのみじょです。このサイトでは日々撮影方法について解説しています。

今回はピントの問題です。タイトルの通りなのですが、これを少し詳細に説明していきたいと思います。それではいってみよう!

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ポートレート:とにかく、ピントは「眼」に合わせること

ポートレート撮影において、一番大事な部分は被写体の顔、表情です。

そして、そのなかでどこにピントを合わせるのかといえば、、それは「眼」になります。

眼というのはやはり被写体の一番力のある部分ですし、眼にばっちりとピントがあった写真は目を引きますし、単純に自分が撮った写真を見るときにそのほうが「しっかり撮れた!」という気分になります笑

スポーツ写真:余裕があれば顔、なければ上半身。

次にスポーツ写真について。

これに関しては、被写体が激しく動き回っていることが多いので、ピントを合わせる余裕があるような競技であるとか、相当撮影が熟練しているということであれば顔を狙い、もしそうでなくてピントを合わせることで精一杯などであれば、上半身に合わせるのがいいかと思います。

特に、上半身の胴体です。手足には合わせないほうがいいです。手足は人の顔から距離を多少遠くすることができるので、そこにピントを合わせると顔がボケてきてしまいます。胴体は顔の真下にあってほとんど距離感が変わらないので、安定して撮影がしやすいです。

スナップ写真:顔に合わせるのが基本

スナップ写真というと、専門的な撮影以外のすべてになりますが、これに関しては顔に合わせるのがいいでしょう。

何か特別な意図がある場合はその場所にピントを合わせますが、それ以外は顔が基本。人物撮影であるなら写っている人の顔がしっかり見えているのが大前提ですからね。

どうして顔、眼にピントを合わせたほうがいいのか?

さて、どうして顔、眼にピントを合わせるほうがいいのか?

これは、「被写界深度」という言葉で説明をする必要があります。

カメラの設定に絞り(F値)というものがありますが、この数字が小さいほどこの被写界深度が浅くなり、ピントの合う範囲が少なくなります。逆に数字が大きいほどピントの合う範囲は多くなります。

ポートレート撮影や望遠レンズを使ってのスポーツ撮影などは、ピントの合っている範囲にはバッチリピントが合いますが、そこから少しでも前後にずれると、それだけで結構ピンぼけの写真になってしまいます。

そしてこれが顔以外にピントをあわせたから、ポートレートなら眼以外にピントが合っていた、ということが多いのです。

先程言った手足に合わせないほうがいいというのもそうですし、特にポートレート撮影で顔がある程度大きく写るようであれば、正面なら「鼻」、横顔なら「耳」などにはピントは合わせるべきではありません。

これらは眼よりも若干カメラに近く、前後差が生じてしまい、それを絞りを開けた状態で撮ってしまうと、鼻耳にはバッチリピントがあっていても、眼はピンぼけになりかねないのです。

ピントをあわせる方式はどれがよい?

ピントを合わせる方式はメーカーによって名称は違いますが、

1点AF(オートフォーカス)

多点AF

全自動AF

などがあります。

結論から言うと1点AFがいいです。

1点AFにすることによって、自分の合わせたい箇所にピントを確実に合わせることができますし、ピントを合わせたあとに構図を自分の良いと思う構図にずらせばいいだけなので、難しいことがありません。

残りの2つに関しては、ピントを合わせる場所をカメラに任せることになるので、被写体の顔よりも目立つものがあればそちらにピントが合ってしまいます。そして、合う場所がコロコロ変わったりして不安定です。

まとめ

以上5点説明いたしました。

1.ポートレートでは眼にピントを合わせる

2.スポーツでは顔もしくは上半身の胴体にピントを合わせる

3.スナップ写真は顔に合わせる

4.顔、眼にピントを合わせると迫力が出る。鼻耳などに合わせると眼がピンぼけになる

5.ピントは1点AFで合わせるのがよい

どのカメラにも搭載されているピント。これはフィルムカメラの時代から変わりません。現代はその性能がかなりあがったので、ついついカメラに頼りたくなる気持ちもわかりますが、なんとか自分で合わせたい部分にピントを合わせて撮影する試みもやってみてはいかがでしょうか??

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