星を撮影してみよう!(天体撮影初級)
星景写真

みなさんこんにちは!カメラマンのみじょです。このサイトでは、日々撮影方法について解説しています。

さて今回は、星の撮影についてです。引き続き天体シリーズですが、星の撮影となると少々難易度があがります。といっても、設定をしっかり使えば十分撮影できますので、この記事を読んでぜひやってみてください!

前回の月の撮影の記事はこちら

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Contents

1.星は月と比べるととっても暗い

まずはこれを知っておかないとお話になりません。

月というのは地球に一番近い天体であって、太陽光の反射で光っています。

これが満月になるととても明るく、夜道を照らしてくれるほどです。

一方で、それ以外の空に輝く星というのは、とっても暗いのです。どうやっても夜道を照らしてくれるような存在にはなりません。

田舎で満点の星空を眺めることができたとしても、ぼくたちを照らしてくれるような光は地球まで届かないのです。まずはこのことを知っておきましょう。

2.シャッタースピードを下げる!三脚は必須!

さてそんな暗い星を撮影するとなると、当然カメラの設定は月のときとは全く変わってきます。

ISO感度は3200以上、もしかすると6400以上は確実で、絞りを開けて、シャッタースピードをいっぱい落とします。

シャッタースピードというのは30分の1秒を下回ると手持ちでは手ブレの可能性が高くなってきますが、星を取るときにはシャッタースピードは5秒10秒、20秒なんていうのが当たり前。手持ち撮影など到底できません。

そのためにも、折りたたみ式で構わないので三脚を持っておいて使用することをオススメします!

3.タイマー撮影使ってブレをなくそう

タイマー撮影、わかりますか?

シャッターを押した10秒後にシャッターが自動で下りる、そういった撮影方法です。

用途は様々ですが、こと星景写真に関しては「手ブレを極力へらす」ために使われます。

星景写真は少しでも写真にブレがあるとおかしくなってしまいます。そして、シャッターを指で押すと、その瞬間にブレてしまうこともあるのです。

それを防ぐために、あえてタイマー撮影を使ってシャッターの瞬間は人の手が入らない状態を作り出しているのです。

4.レンズは明るいもので、広角が良い!

月の撮影のときは望遠レンズでしたが、星景写真の場合は広角レンズをつかうといろいろな星を写すことができるのでオススメです。

そして、レンズは絞りの開放値がF2.8かそれより明るいレンズを求めます。

これらの設定によってシャッタースピードが決まるので、レンズの開放値は大事なのです。

わたしはシグマの魚眼レンズを持っていますが、F2.8が開放値で、星の写真のときはつねに開放で撮っていました。

5.ピントはマニュアル(MF)で撮ろう

これに関しては、「オートフォーカスでは撮れません」というほうが正しいですね。

オートフォーカス(AF)での撮影は、なにかピントの合いやすいものがあるからシャッターボタン半押しでピントが合ってくれますが、星景写真は違います。

星景写真は広角で撮ることが多いので、どこにピントをあわせたらいいのかわからないですし、カメラも真っ暗な画面のなかの小さな星々を細かく把握できないので、ピントの合いやすいものがなくオートフォーカスが迷ってピントが合わなくなります。

ではマニュアルでどこにピントを合わせるかですが、これは「無限遠」、つまり一番遠くにピントが合うように設定しておけば問題ありません。

6.地球は、想像以上に早く動いている

地球は、毎日時速1620kmで回転しています。それも、昼夜問わずです。

これは星景写真で30秒など長い秒数を撮影したらわかるのですが、アップで写真をよく見てみると星がすべてすこしずつずれているのです。

これは手ブレではないのです。地球が動くことによって、写真の星は線上になり、固定していたカメラにはその軌跡が残るのです。

地球はめちゃくちゃ早く動いているのです。

動いている星に合わせて撮影する道具として赤道儀などがありますが、これはさらに星の写真をよく撮りたい人向けの商品となります。

まとめ

以上6点説明いたしました。

1.星は月よりもとても暗い

2.シャッタースピードは下げる、三脚は必須

3.タイマー撮影でブレをなくす

4.レンズは広角で、絞りの明るいものがいい

5.ピントはマニュアルで

6.地球はとっても早く動いている

星の写真は肉眼では見えない写真が撮れるものの代表のひとつです。

上手く撮影することができれば、とても素晴らしいものを残せます。

最初は少しむずかしいですが、少しづつ慣れて上手になっていきましょう!

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