みなさんこんにちは!カメラマンのみじょです!このサイトでは、日々撮影方法について解説をしています。
今回は、俯瞰撮影について。これは、カメラマンが高いところから、被写体を撮り下ろす撮影のことで、200人などの大人数の集合写真で使われます。これを撮影する時のポイントを、解説します。
Contents
1.写る範囲を指定しておく
撮られる側の人たちというのは、カメラを構えられてもどこまで写っているのかが全くわかりません。
私が俯瞰撮影をするときには、目印となる椅子や小さなカラーコーンなどを四隅に置きます。
そして、この中に入ってくださいね~と誘導するのです。
最初はこれでも動かない人が多いですが、何回か言ってみると、次第にみながその中に入るように動き始めます。
よっぽど洗練された団体でない限り、何度でも声をかけて並んでもらうことが大事です。
2.最前列をきっちりと並べれば、後ろは結構雑で構わない
どういう雰囲気の集合写真にするかにもよるのですが、基本は最前列をキレイに並べること、これが一番大事です。
最前列が横一列にキレイに並んでいると、なんと不思議なことに、その後ろの並びがぐちゃぐちゃでも結構形になって見えるのです。
ただ、意外とみんな最前列には来たがらないので、そこもなんども声掛けをすることが重要です。
最前列が並んだら、後列がざっくりと作った四角の中に入り切るように近づいてもらいます。
写真は比率が決まっているので、その形にキレイに近づくように!何度も声をかけましょう。
3.最前列の人数は少なめにする。後列を多くすること
正方形がそこに描かれていたとしても、それを斜め上から見ると、手前が大きな台形に見えると思います。
俯瞰撮影もこれと同じで、被写体の真上から撮影することはなく、斜め上から撮り下ろすことになります。
であれば、前列の人数が多いと台形になってしまって、後列が尻すぼみになり、写真のバランスが悪くなります。
こうならないようにするために、あらかじめ最初に作る四角を、前列を狭くして、後列を広くしておきます。
こうすることで、後列が長い逆台形ができあがり、それを斜め上から撮り下ろすことで、写真の比率にあったきれいな長方形の写真が撮れるのです。
4.顔をしっかりと上げてもらう。上目遣いは×
これは特に女性が写真を撮られる際に多いと思うのですが、上目遣いは俯瞰撮影ではしないほうがいいですよ。
真正面から撮っているわけではなく、斜め上から撮っているので、それで上目遣いで写ってしまうと顔が下半分がよく見えないのに目だけはっきり写ってしまってちょっと不気味です。
そうならないためには、顔をカメラの方にしっかりと上げること。もちろんカメラマンが指示をすることです。
「上目遣いでなく、顔をしっかりカメラの方に向けてください」ということが大事です。
5.声は最大限に大きく張ろう
俯瞰撮影をするときは、大人数の撮影のときになりますよね。
私も200人近くの俯瞰撮影などをしたことがありますが、声を大きく出すことは絶対必要です。
指示が通らなければ、いい写真が撮れませんからね。
もしくは、メガホンや拡声器などを使って撮影するのも有効な手段です。
落ち着いて撮影するために、三脚もあるとなおよしですね!
まとめ
以上5点説明いたしました。
1.写る範囲をあらかじめ指定しておく
2.最前列をきっちりと並べる
3.前列は後列より人数を少なくする
4.顔をしっかりとあげてもらう。上目遣いはダメ
5.声を最大限に大きく!拡声器も有効
大人数の撮影は大変です。大変ですが、この撮影ができるようになると少々のことでは戸惑わなくなります。それこそ数十人くらいなら全然ですね。
ポートレート撮影をよくされている方だと大人数の撮影などは経験が少ないかもしれませんから、機会があれば撮影に挑んでみるのはいかがでしょうか?いつもと違う撮影で刺激になりますよ!