テニスの撮影方法のコツを解説します(スポーツ撮影)
テニス撮影

みなさんこんにちは!カメラマンのみじょです。このサイトでは様々な撮影方法について解説しています。

まだまだ続きます、スポーツシリーズ。今回はテニスについてです。

テニスは「網越しでの撮影」が基本になります。ここを前提として、解説していきます!

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Contents

望遠レンズを使おう!300mmあるとかなり大きく撮れる

まずはレンズ選びについて。これは、やはり望遠レンズがいいですね。

テニスの撮影はコートの近くに行けません。

また、手前の選手は背中になるので、自分から遠い側のコートにいる選手を撮影することになります。

会場の大きさにもよりますが、200mmくらいでは少し遠いかもしれません。焦点距離が300mmくらいになるようなレンズやカメラを持っておくと、程よい大きさで撮影できます。

(後ほど説明する「サーブの瞬間」を画角いっぱいで収めるなら300mmはほしいです)

ただし、例えば300mmF2.8の単焦点だとかは必要ないです。値段が高いですしね。

300mmまである望遠ズームレンズとか、フルサイズのレンズをAPS-Cのカメラにつけるなどして撮影すると良いですね。(お金がある人はいいレンズを買おうね!)

金網越しの撮影になるので、レンズフードは外すこと

テニスには「ソフトテニス」と「硬式テニス」があります。

ソフトテニスは、柔らかい白いボールを打ち合うもの。

ソフトテニスのイラスト
ソフトテニス

硬式テニスは緑の硬いボールを打ち合うものです。

テニス選手のイラスト(女性)
硬式テニス(緑のボール!)

実は、ソフトテニスではコートの近くで撮影ができることもあります。近づけるのであれば、200mm前後の望遠レンズで十分撮影ができます。もちろん、確認をして撮影する必要がありますが。

実際に、ソフトテニスは公式戦でもカメラマンは中に入って撮影してもオッケーでした。

対して硬式テニスは、試合中はカメラマンもコートの近くで撮影することはできません。

コートの外や、網の向こう側からの撮影になります。小さな会場なら、一般客も見ているところからの撮影です。観客の間をぬって撮影するわけですね。

このとき、必ず金網越しに撮影をすることになります。

金網越しの撮影は野球でのピッチャーの撮影の際にも書きましたが、

レンズフードを外して、レンズを金網にくっつけて撮影する

という方法を使います。これをすると、写真に金網が写らなくなります。(よーく見てみるとうっすら網が写っていますけど、気になりません)

※望遠で撮影するとき限定の技なので、広角では試さないように。金網がばっちり写ります笑

※※ひとつだけ注意!金網越しの撮影は、「ピントが合いにくくなりやすい」です。突然ピントがボケたりすることがあるので、イライラするかもしれません。

サーブの撮影は、「ボールを打つ瞬間」を縦の構図で狙おう

それでは各シーンの撮影について解説していきます。

まずはサーブについて。サーブはプレーの始まりになるので、落ち着いて撮影することが大事です。

しっかりとカメラを構えて、ボールを打つ瞬間!ボールとラケットがちょっとぶれるくらいの瞬間がベストです!

サーブは打つ瞬間でないとボールが写らないので、打つ瞬間がいいですね。

シャッタースピードは800分の1くらいだといいですね。

個人的に一番絵になるな~と思うのが、「選手がラケットの方を見てボールを打っている瞬間」なので、そのためには打つ瞬間を撮影する必要があります。

次に画角。テニスのサーブの打点は人の身長よりも遥かに高い場所で行われます。

なので、カメラの画角のうち、下半分が選手、上半分を空けて構えておいてください。選手が手を上に伸ばしたよりもさらに上が打点なので、そこを見誤ると肝心のラケットとボールが写真から見切れてしまいます。

何回か失敗すると思います。何度もやってみて、どのくらいかを現地で把握して撮影しましょう!

ラリーは一番撮影しやすく、色んな瞬間が絵になる!

次にラリーです。

ラリーは撮影するタイミングも多いですし、これが結構絵になります。

バックハンド(右利きの選手が左にきたボールを打つ時にラケットの裏側で打ち返すこと)で打つシーンなんかもすごく絵になりますね。

もちろん、普通に打ち返すシーンもいいですね。弱く打たれたボールを前に拾いにいくところも絵になります。

それでも動いてるところの撮影は難しいよ!という方がいれば、もっと簡単で絵になる瞬間もあります。

それは、相手がサーブを打つのを待っているところ。真剣な表情で相手を見つめ、構えているところ。これだけでも絵になりますよ!ラリーではないのでもちろんボールは写らないんですけどね。

あとは、点を決めて喜んでいるところとか、ですかね。これは少し難しいかもしれません。

決まった喜び方があれば撮影しやすいですが、大人になっていくほどこういうシーンは減っていきます。小学生、中学生でのダブルスなんかですと撮影しやすいかもしれません。

ボールを打つ瞬間よりも、打った後のフォームのほうが絵になることが多い

サーブに関しては打つ瞬間がいいと前の見出しで説明しました。サーブを打つ瞬間は一瞬で、打った後はボールが見切れてしまうためです。

瞬間がいいのはもう1つ理由があって、サーブがカッコよく写るのはラケットが最高打点にあるからです。そのピークを過ぎたあとはラケットは下に降りるだけ。

さらに言うと、サーブのフォームが下手な人は打った後のフォームが綺麗ではないことが多いのです。

ところが、それ以外のラリーなんかは違います。

打つ瞬間もいいですが、打った後にフォームが綺麗に残っていることが多いです。さらに選手は打ったボールを見つめています。選手の真剣な表情、きれいなフォーム、そして相手のコートへと導かれるボール。。すべてが噛み合う最高の瞬間が撮影できるでしょう。

テニスは、撮りたい選手の反対側の金網から撮影することになります。ボールと選手の両方が写りやすいような位置を自分で探して、選手がボールを打った後の綺麗なフォームの写真を撮影できるようにしましょう。

まとめ

以上、5点説明いたしました。

  • レンズは望遠レンズ!300mmあればベスト
  • 金網越しの撮影になるので、レンズフードを外して撮影する
  • サーブはボールを打つ瞬間、ラケットが最高打点のときに撮影する
  • ラリーは一番撮影しやすく、撮影できる機会も多い
  • サーブ以外は、打つ瞬間よりも打った後のフォームを撮影するとよし

テニスの撮影はスポーツ撮影のなかではそれほど難しい部類には入りません。

選手から遠い分、選手の動きが見えやすいですし、サーブの瞬間、ラリーの瞬間も比較的狙いやすいです。

ただし、常に金網越しの撮影なので、ピントが上手く合わないことがありますのでご注意を。

これはいかんともしがたいところで、イライラするかもしれませんが、良い瞬間を逃したと思っても、次の瞬間を狙っていけばいいだけです。何回も撮影して、良い瞬間を狙っていきましょう!

もしお子様のかっこいい姿を撮影できたら、ぜひともフォトブックにしてみましょう!データのままだと、いつ消えるかわかりませんよ。

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