みなさんこんにちは!カメラマンのみじょです。このサイトでは日々撮影方法について解説しています。
今回は、写真の構図についてのお話です。その名も、「日の丸構図」。
これ、たしかに初心者といわれることも多いですが、練りに練った日の丸構図はそうでもありません。
以下で、解説していきます。
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「日の丸構図」とは、被写体が写真のど真ん中にくる構図のこと
まずは日の丸構図とはなんぞや?という人のために簡単な解説です。
上にも書きましたが、被写体が人であれお花であれ動物であれ、それらが写真のど真ん中に来てしまったとき、その写真は「日の丸構図」と呼ばれます。
正直、意図せずにこれをやってしまううちはまだまだ初心者です。私も最初はこの構図、多かったです。
スマホで趣味程度で撮影をやっている人も、この構図は多いのではないのでしょうか?
それでは、どうしてこういう構図になってしまうのでしょうか?
オートフォーカスが真ん中で合わせやすいので起きてしまう
大体のカメラにはオートフォーカス(AF)が備え付けられていますが、このピントの合わせ方に「中央1点でピントを合わせる」設定があるかと思います。
これが日の丸構図を作り出す要因です。
構図のど真ん中にピントが合うようになっているので、被写体を写真のど真ん中にもってきて、そのままシャッターを切ってしまう。もしくは、動かす時間がなくて、そのまま切ってしまう。こうして、日の丸構図は完成します。
それでは、日の丸構図が良くないと言われる理由は一体なんなのでしょうか。
日の丸構図は、「天地のバランス」が悪いのです
天地のバランスの悪さが、日の丸構図の悪さに追い打ちをかけます。
天地とはなんでしょうか?これは、「空と地面の割合」と考えると良いかと思います。
例えば、このキリンさんの写真ですが、どちらがバランスがいいと感じますか?
これだと、キリンさんの全身が写っている方が、バランスが良いと感じませんか?
一方の日の丸構図の方は、キリンさんの顔はど真ん中に写っているのですが、上にいらない窓の空間が大きく入っていて、窓に眼が行ってしまいますし、足が切れてしまっています。
この写真ではぬいぐるみなので少しわかりにくいかもしれませんが、人を撮影してみるとこのバランスの悪さはより顕著に現れます。
結局、なんとなくの日の丸構図は空が入りすぎたり、地面が写ってなさすぎたりするのです。写真として、安定しないのです。
「奥行きのある構図」において、日の丸構図は真価を発揮する
今まで悪いことばかり言ってきましたが、日の丸構図でも映える写真というものもあります。
それは、「奥行きのある構図」です。
広角レンズなどを使うといいかもしれません。
たとえば廊下などで、いわゆる「消失点」、廊下の一番向こうを構図のど真ん中に持ってきて、そこに向かう線を写真の中に上下左右均等に写してみます。
これをすることで、日の丸構図にはなっているものの、上下左右の空間にも意味が出て、真ん中の部分にも意味がある写真とすることができます。
まとめ:要は使い方次第ですよ、というお話。
以上説明してきましたが、要は使い方次第という話にまとまります。写真に関してこれってホントに多い気がします笑
まずは何も考えずに撮影して、そうすると日の丸構図の写真が沢山出来上がってしまって、そして成長するにつれてそれが次第に減っていき、構図も考えて撮影するようになって、そこで改めて日の丸構図の有用性について考えたとき、この構図を活かすものが作り出せると思います。
どんな撮影でもまずは考えること。最初は難しいですが、一枚一枚写真を撮っていきましょう。